書籍
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夢化粧
行き交う群衆の中で、立ち止まって見つめ合う女と男。熱風にあおられる二人は、八年も経っていながら、お互いを群れの中から見つけ出した…。今日も都会のどこかで男と女の哀しい物語が紡がれている。銀座、川崎、すすきの、秋葉原、町の名前がタイトルになった一話読み切りのシリーズ全39話。詳細を見る -
津軽惨絃歌
盲の瞽女・お波は、旅先で網元の息子・真介と恋に落ちた。真介の子供を孕んでいたお波だったが、真介は最後の最後にお波を見捨て、お波は瞽女の掟により右手と両耳を切り落とされてしまう。それでもお波は生を選んだ。生まれようとするもうひとつの命のために…。荒れ狂う海に轟く壮絶なる瞽女の叫びとは…。1976年に発表された怨霊十三夜シリーズのうちの一作。詳細を見る -
刺青心中
夫の敵討ちに同行した志乃は、旅先の宿で見事な蛇の刺青を持つ男と出会う。その男の刺青が完成するとき、男はその蛇に締めあげられて死ぬという。志乃の中にある死への憧れに赤い炎がともされた。運命に引き寄せられるようにその刺青の男と肌を重ねる志乃の行く末とは…。1976年に発表された怨霊十三夜シリーズのうちの一作。詳細を見る -
紅とかげ
「ひと呼んで紅とかげ、ただいま推参!」文明開化の時代、その虚飾に満ちた権力抗争のはざまに登場した妖しの令嬢・紅とかげ。それは、愛する人を守る為に白刃を振るい、愛する人を喪ったが故に人を殺める、みなし児茉莉のけなげな姿でもあった。詳細を見る -
マンション・ブルース
閉ざされたマンションの一室で起こる歪んだ性の物語。イタリアから嫁いできた外国人妻の悲哀を描いた「イタリア製乳母車」、傷ついた女同士の愛と性を描いた「ドライ・フラワー」、緋牡丹の彫り物に魅せられた銀座の女の狂気を描いた「緋牡丹の館」など、全9話を収録。詳細を見る -
苦い旋律
下着メーカーに秘書として就職した平凡ながらも美しい女、一貫寺邦子が華麗なファッション産業の裏側で見たものは、妖しくも哀しい官能の世界だった。レズビアン、フェティシズム、SM、女装などといった倒錯の愛の世界をテーマに、梶山作品特有の産業スパイ戦争が絡んだ官能小説を上村一夫が忠実に劇画化した。詳細を見る -
花心中
咲き乱れる花に埋もれ、若い男女が心中した。男は子鹿良介、22歳。女は神谷亜紀子、21歳。「姉さんの心中の原因がわかるまで私は私の道を歩けない...」亜紀子の妹・那津子は心中の原因を探るため、高校を退学し、一命を取り留めて生き残った良介に近づく。詳細を見る -
乱華抄
茶道の家元に生まれた幾代は多感な十八歳。母と叔父の不実な関係を知りながら、教師との情事に身を委ねる幾代の狂気とは…。1972年に発表された連作・おんな昆虫記から、表題の他に「夜明けジュリー」「青春日記」「藤純子は何故結婚してしまったのか」など全10作集めた初期短編集。詳細を見る -
密猟記
1970年に少年マガジンで連載された「鶏頭の花」「完全なる答案用紙」「吉日」、他7作品を収録。美しい風景をバックに、少年少女の性への目覚めをみずみずしく描き出す手法は、上村一夫の劇画家としての世界観を確立した。詳細を見る -
完全なる答案用紙
中学から主席を交互に独占してきた親友同士の少年と松村は、喧嘩随一の名門高校に入学した。少年は松村の家によく遊びに行ったが、やがて二人の距離は開き始める。性への目覚めによって揺れ動く友情…少年の松村に対する、完全なる答案用紙とは!?連作・密猟記より、他に「サーカス」「望郷」「春駆け落つる女」など短編全9作を収録。今作は無料オンラインコミックマガジン『電脳MAVO』でお読みいただけます。http://mavo.takekuma.jp/title.php?title=39詳細を見る -
上村一夫時代劇画コレクション 大奥の狐
大奥に仕える奥女中の桜井は、桜井が仕える醜女の江島を利用して、大奥から逃れようと画策する。ある夜、病床に臥せていた将軍・家宣の死により、江島は御年寄となり、大奥の風紀は多いに乱れてゆく。桜井を陥れた大奥の女狐・桜井が打った大芝居は吉と出るか凶と出るか…。詳細を見る -
紅花牢
江戸の世で幽閉され玩具にされる美しい女の話を描いた表題作「紅花牢」。その他、「釜の底」「針の音」「山嵐」「やさしい女」「毀れた夜明け」「死者に白い花びらを」「憎しみのバラード」「ボディ・ペインティング」「クレイジィ・サマー」など全10作の短編を同時収録。詳細を見る