初めてkindleに電子書籍をアップしてみました。
これを手始めに、なかなか本にならなかった漫画を復刻したい!
とは言っても、作業に時間がかかるのでコツコツと。
何に時間がかかるかといえば、初出誌の捜索と原稿のないページの修正…。
これまで本作りは出版社にお任せでしたが、あらためてその大変さを思い知りました。
地道に国会図書館通います。
せっかくなので、今回の『帯の男』には巻末付録をつけました。
ちょうど『帯の男』を描いていた頃に寄稿していた「映画情報」という雑誌の『映画玉手箱』というイラスト&エッセイです。
何年か前に一冊だけ手に入れたこの雑誌に、ちょうど『帯の男』の主人公・源次郎さんと自身を重ね合わせた姿が描かれており、それが記憶に残っていたのです。
『帯の男』を未読の方にも既読の方にも読んでいただけたら嬉しいのだけど。
女の人の情念を描くのが上村一夫の真骨頂ではありますが、粋な男の人情噺も捨てたもんじゃございません。
晩年の名作だと思います。
そうそう、先日『帯の男』について触れてくださっていたブログ、『てくてく 牛込神楽坂』を読みました。
2001年にタウン誌『ここは牛込、神楽坂』の18号に古賀八千香さんが書いてくださった「上村一夫が『寺内』から描いたもの」という文章を掲載してくださっています。
漫画に出てくる場所の説明や、上村一夫が借りていた事務所の場所、好物まで!(ハヤシライスが好きだったなんて!)
ご興味ある方がいらっしゃいましたら是非お読みになってみてください。