ホーム > 上村裏日誌 > 白百合書店

上村裏日誌

2012/04/16 Mon

白百合書店

下北沢駅北口に古くからある書店。
昔は確か白百合書店と呼んでいたと思う。
小学生の頃、父は忙しさの絶頂だったからいつも仕事をしていたけれど、
たまに日曜日休みを取った。
そんな日は夕方になると「行くか」と私を本屋へと誘う。
無言で父の背中を追い 、本屋へ着けばそれぞれ勝手に本を探す。
しばらくすると「なんかある?」と父が言ってくる。
いま思えば何冊でも買ってくれたのかもしれないが、控えめに2、3冊を差し出す。
「行くか」と「なんかある?」だけ。休日の父は静かだった。

久しぶりにその旧白百合書店で本を買ったからなのか、ふと古い記憶が甦った。
娘という存在にどうしていいかわからない不器用な男のその声を突然思い出した
春の一日。

人さらいのおっちゃんか
※本サイトで使用している画像等を、当社の許可なしに、ホームページ上で掲載したり、著作権者の承諾なしに複製等をすることは出来ません。
※当サイトを快適にご覧いただくためには、すべてのOS・ブラウザで最新版を推奨しています。
推奨環境以外でご覧いただいた場合、 サイトがデザインと異なった表示をしてしまう、 一部の機能が使えない等の可能性がございます。