書籍
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すみれ白書
デパートのバッグ売り場で働くすみれは、道ならぬ恋に落ちてすみれを産み、日陰の女となって静かに狂っていき自ら命を絶った母親のような生き方だけはしたくないと決心した日から、愛人契約書を作り、「娼婦」として小意気に生きてゆくことを選択する。詳細を見る -
サチコの幸
新宿二丁目の旧赤線を舞台に、明るく、そして強く青春を生きる娼婦・サチコ。「溺れてしまうほどの性の快感は、まだ知らないけれど、わたしの体を通り過ぎていった男たちは歓喜の声を上げていく。」廓という笧(しがらみ)の中で美しくも哀しく咲く娼婦・サチコの物語。詳細を見る -
60センチの女
売れない劇画家・健ちゃんの部屋から60センチ離れた隣のアパート・金星荘に、ひょんなことから住みついた、宇宙人ムー。男は彼女の不思議な魅力に狂わされっぱなし。やがてムーはキャバレーで働き始めるが、ムーの自由奔放で不思議な魅力で健ちゃんはじめ周囲の人たちは珍騒動に巻き込まれてゆく。詳細を見る -
星をまちがえた女
遠い星の彼方のマンゴ星からやってきたおんなの子コンマは亜空間旅行の途中で迷子になり、地球に降り立つが、街で出逢った編集者・モミアゲに連れられ、女流マンガ家の松井先生のところでアシスタントをするはめに。やがて、少女マンガに興味を持ったコンマは、松井先生やモミアゲたちを巻き込んで、奇想天外な事件を起こしていく。詳細を見る -
やっちゃれトマト
こんがり焼けた小麦色の肌をしているトマトは南の島で暮らすことを夢見る「翔んでる」女の子。持ち前の底抜けの明るさで人気者の彼女は、お金を貯めるために娼婦となり春を売って暮らしている。毎日大好物のトマトをほおばりながら夢を叶えるために一生懸命生きるトマトの姿は、みんなを元気づけていく。詳細を見る -
ゆーとぴあ
銀座にある「ゆーとぴあ」という名の小さなクラブを舞台に、オーナーである綾ママを始め、チイママの千賀子、ホステスのスージー、遥、銀座の生き字引であるこの道三十年の初老のドアマン・銀さんといった魅力的な人々が織り成す銀座ミッドナイトストーリー。詳細を見る -
おんな教師
新左翼集団「天の声」の生き残りである美冴は、静岡県沼津に渡り、素性を隠して中学校の教師として働き始める。ところが受け持ったクラスは問題児ばかり。彼らを指導していくうちに、次第に教師としての天分に目覚めていく美冴だった。詳細を見る -
黄金街
ピンク映画の助監督・日疋倫太郎が「黄金街」すなわちゴールデン街で出逢う様々なおんなたち…無声映画時代の名女優の若かりし頃に生き写しの美少女、政財界のビッグネームたちが夜毎に通う秘密クラブの女王様…に夢かうつつか幻想の世界にいざなわれる。映画監督・鈴木則文の原作による銀幕世界を描いた連作シリーズ。詳細を見る -
鹿の園
映画女優として一世を風靡した梓ふみ子の娘・梓若葉は、母親の謎の自殺の真相を探るべく、その美しさを武器に映画界へ飛び込んだ。監督昇進を目の前にした男・村瀬高之の目に止まり若葉は主演女優の座を射止めるが、村瀬は監督の座を師であり映画界の巨匠・牧口に奪われてしまう。愛欲は殺意となり、憎悪に溢れた世界で若葉の主演作は…。詳細を見る -
街の灯
「おんな ひとり 夢をみていた 街の灯に 失くした愛の野辺送り 白い小さな卵船…」
収録の「たまご舟」「こおろぎ」「秋傷」「消し壺」「雪の音」は、「コミック野郎」で1977年8月創刊号から1978年4月号に「街の灯」シリーズとして発表された五編。その他、「夏忌」、「夏の音」「秋色の街」を加えた珠玉の短編集。詳細を見る -
ヘイ!マスター
「一日二万、プラス必要経費。ただし動けるのはほとんどお昼だけ。」新宿でゲイ・バーを営みながら、ウラでは探偵稼業をこなすマスターの元にやってくるのは、複雑な事情を抱えた人たちばかり。マスターを愛するバーテンのボーヤ、情報通のヤクザ・矢島とともに、腕利きのマスターが愛嬌たっぷりに問題を解決する。詳細を見る -
バーボン警察
ニューヨーク警察の69分署に赴任したプエルトリコ人の新米警官・チコ。最初の相棒・バートは無口というニックネームの男。殺るか、殺られるか、ゲームなんだ!と言い残し、バートは殉職した。正義と現実のジレンマに陥りながら、都会の荒波にもまれてゆくチコを描いたエロティックアクション作品。詳細を見る