年が明け、今年も父の命日を迎えた。
36回目の命日。
最近ではブログを書くことも減ってしまったが、命日になると記したくなる。
上村裏日誌から上村命日記にブログ名を変えるべきか。
今年はある短編を載せようと思いたった。
以前パオロさんに教えてもらい、昨年国会図書館でコピーしてきたものだ。
我が家に原稿は残っていないが、なかなかの名作だと思う。
(娘にとっては爆笑モノ)
漫画家として多忙な日々を送る父のリアル。
いつも酒臭く昼と夜が逆転した父の生活を思い出す。
滅茶苦茶な生活の夫に嘆く母、
小学生になったばかりの娘には「今度いつ帰ってくるの?」と聞かれる始末。
すれ違い続ける暮らしのなかの「切なさ」を『めろどらま』と呼ぶ父のロマンティシズムよ。
「めろどらま」/『新評』1975年4月号掲載