ムックってなんだろう。いろんな人のムックを参考にしてみたりしながら、まずは出版社の反応を待った。いくつか候補があったけれど、ここは森田さんと縁の深いまんだらけさんで押してもらった。まんだらけといえばサブカルの不夜城、私にとっては未開の地だった。わくわくした。そしてついにまんだらけからOKが出たので、資料を携えて中野ブロードウェイの会議室に行ったのが2010年6月9日。そこから少しずつ丁寧にじっくりと作業は積み重ねられていく。どのような構成にするか、どの作品を掲載するか、資料を集め、記事を検証する。亡くなってしまった父の生涯は短いものだったけれど、いざ辿って一冊の本にまとめようとなると気が遠くなるような作業であり、それを根気強く続けてくれた森田氏とまんだらけ編集部には頭の下がる思いだ。これはひょっとしてすごい本になってしまうのかも、と身震いをした2010年秋のこと。つづく
2011/09/05 Mon